film0046: 붉은 가족 (2013)

January 02 2019 11:17

붉은 가족
邦題「レッド・ファミリー」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.42
国内映画レビューサイト偏差値:3.55
海外映画レビューサイト偏差値:3.16
だい評点:★★★★
韓国
2013年10月23日公開 (東京国際映画祭)
監督:李柱亨(イ・ジュヒョン)
出演:金有美(キム・ユミ)、朴昭英(パク・ソヨン) etc
製作・配給:キム・ギドク・フィルム
◎東京国際映画祭観客賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
南北朝鮮の国境に近いイムジン河の畔にある食堂で、記念撮影をする3人の親子と、それを見下ろす義父の四人家族がいた。義父を敬い仲睦まじいその姿は、他の客も羨むほどだったが、その帰路、義父の無理な運転で交通事故を起こしてしまい…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
よく考えたら、韓国の長編映画観るの初めてなのよね。
短編はたくさん観てきたけど。
で、短編でもいつも思うけど、
韓国は社会派作品撮るのはホントに上手いよね。
日本映画よりその部分はマジで圧倒的に上。
コメディはクソだけど。。。
 
 
で、
北朝鮮の工作員視点の作品ってたぶん少ないと思うし、
日本人にとって北朝鮮の工作員ってやっぱり拉致事件のイメージで、
なんか冷酷な悪のスパイって思い込みあると思うから、
彼らの葛藤とかって、日本人にはなかなか無い視点。
たぶん誰が観ても面白い作品だと思うんだよなぁ。
 
任務に忠実だった工作員のリーダーが、
喧嘩して、
言いたいことを言って、
そんな隣家の家族に触れて祖国に残してきた家族への思いを募らせる様。
 
家族のふりをして、
それなりに情もあるけど、
でもやっぱり家族ではないから、壁を保ってなきゃいけない。
 
国を離れて何年も経って、家族が恋しくなる4人。
残してきた家族が恋しいんじゃなくて、
「家族」という形、生活が恋しいんだよな。
 
家族のある生活をしたかった、
家族と好きに言い合いたかった。
 
今際になって、
「ごっこ」でもいいから、
それを味わわずに死ねなかった4人。
 
子供たちと暮らしたかった。
夫と暮らしたかった。
妻と暮らしたかった。
両親と暮らしたかった。
「家族」で暮らしたかった。
 
擬製でもいい、
その形が、感情が満たされたまま死ぬという決断。
幸せな家族として死ぬという決断。
 
 
家族を犠牲にする国家って、なんなんだろな。
 
 
歴史を見ればさ、
独裁国家でも幸せな国はあるし、
独裁国家じゃなくても不幸せな国はある。
 
だから北朝鮮だけが悪いとは思わないけど。
 
 
娘役のパク・ソヨンめっちゃ好みなんだけど、
他にあんまり映画出てないんだなー。
演技もけっこう上手いのにもったいないな。


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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